めまいによく使われる苓桂朮甘湯で効果がでる人はフクロー体質!?
2026年01月21日

苓桂朮甘湯はめまい・動悸の時によく使われる漢方薬のひとつです。
体質にあうとパニック障害や不安神経症・気象病・慢性頭痛などを改善することができます。
苓桂朮甘湯は『傷寒論』という漢方の有名な古典に出てくる漢方薬で、治療を誤り汗や便を出させすぎた結果、患者の体力が奪われて、息苦しさやめまいなどの症状が出てしまった時に回復させます効能をもっています。
もうひとつの有名な漢方の古典『金匱要略』には、「みぞおち(胃のあたり)にうまく吸収されない水があって、胸や脇が苦しくめまいする人には、苓桂朮甘湯が効くよ」と書かれています。
中医学の教科書は温化水湿剤というグループに分けられ、胃腸が冷えて弱り(脾陽虚)身体の中の水分のめぐりが悪くなり(痰飲)、めまいや動悸・息苦しさを改善すると記載されています。
脾陽虚と痰飲の存在から舌は色があわくむくんだような舌(淡胖舌)になる事が多いです。

「なるほどー」とはなりますが…漢方の知識がない方は「結局はどんな人なの?」になりますよね😅
苓桂朮甘湯が効果が出やすい人の特徴として、昭和の時代に活躍した有名な漢方医である山本巌先生が、ご自身の著書の『東医雑録』に、フクロー体質の方に効くよ!と書いてくれています。
これがめちゃくちゃわかりやすいので、ご紹介いたします。
フクローはあの夜行性の動物のフクローの事です。
フクローは昼に眠って、夜に活動する性質をもっていますよね、あのイメージです。
ではフクロー体質の具体的な特徴をあげていきます。
①朝はいつまでも布団にいたい
②休日は昼近くまで寝ている
③早起きすると頭がボーっとしてはっきりしない
④身体を動かすのがめんどくさい
⑤朝起きてすぐには食欲がないので、無理に食べる。もしくは朝食ぬき
⑦午前中は頭の働きが悪く、とにかくしんどい
⑧朝から昼になると段々と調子が良くなり、午後3時ごろには非常によくなる
⑨夜ごはんが一番おいしく、よく食べられる
⑩活動のピークが夕方〜夜にくるので、寝るころには頭がさえて寝付きが悪い
以上のような特徴をもつひとの事がフクロー体質です。
「めっちゃあてはまる!!」
と思った方は少なくないはずです。
日本は湿度が高く、胃腸が弱い人が多いので、フクロー体質な方が多いです。
苓桂朮甘湯は体質にあえば素晴らしい効果を発揮しますので、参考にしてみてください。
参考文献
『東医雑録』
『医方発揮』
大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。