顔面と鼻の奥から眉間にかけての猛烈な痛み

７０台のご老人がお店に来られてお金がないので安い消炎塗布剤をくださいと来店された。

どうやら膝が痛いらしい・・・・

とりあえず、椅子に腰掛けて、消炎塗布剤を塗ってもらう。。

そしてご老人と話をしていると、本当のご老人の悩みは顔面と鼻の奥から眉間にかけて猛烈に痛みで夜もゆっくり寝れないらしい。

病院には行ったが原因不明で鎮痛剤を処方されるが全然効かない。。。

実はこのご老人はちょうど１年前にもお店に来られ、その話を店主にしたが対応できなかった。

それから１年間、この痛みに耐えながら暮らしてきた。

店主としては１年前より臨床家としてのスキルが格段に上がっているつもりなので、未熟ではあるが渾身の弁証論治を行う。（それにしてもこのご老人の舌の苔は、今まで見た事のない程の黄色味がかった膩苔だ）

肝風内動が進行して痰瘀⇨痰熱から発生した痛みと判断して、半夏白朮天麻湯と清上蠲痛湯を３回分差し上げる。。。（半夏白朮天麻湯で内傷病因を清上蠲痛湯で外感病因を取り除く）

ご老人はお金を払うとおっしゃったが、昨年のリベンジとして お代は頂かない！！

店主「お代は頂きませんが、痛みが少しでも改善すれば報告には来てくださいよ」
 頼む昨年のリベンジをさせてくれと願う店主でした。

山本 祐嗣

大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。