塗り薬で治らないきらずに繰り返す「大人ニキビ」に効果的な漢方薬

2026年01月07日

顔にできるニキビが治らないのは、大きなストレスになりますよね。
塗り薬やスキンケアをしても、治りきらない場合や再発する場合に漢方薬が効果的です。

本日はにきびに効果のある漢方薬をタイプ別にわけてブログを書いていきます。

大人になってもニキビにお悩みの方は多い

医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれるニキビは、過剰な皮脂で毛穴が詰まり、アクネ菌が増殖して炎症を起こす皮膚疾患です。

かつては思春期のシンボルとされましたが、現代では20代〜30代以降の「大人ニキビ」に悩む患者数が急増しています。なんと日本人の90%以上が一度は経験すると言われています。

皮膚科などの標準治療では、毛穴の詰まりを改善する塗り薬(アダパレン等)や、炎症を抑える抗菌薬(抗生物質)、ビタミン剤の内服などが一般的です。

しかし、「薬を使っている時は良いが、やめると再発する」「赤みやしこりが残る」という声も少なくありません。そこで、皮膚表面だけでなく「体質」から原因を見直す漢方治療が注目されています。

漢方で考える:肌は内臓の鏡

漢方では、にきびを単に「毛穴の詰まり」「洗い不足」だけで片付けるのではなく、「なぜ肌に炎症が起きるのか?」を見極めて、根本原因から体を整える漢方薬を選びます。

現場でよく見られる4つのタイプをまとめました。

① 肺熱・風熱(はいねつ・ふうねつ) タイプ【顔が燃えている、赤み炎症型のにきび】

若さや体質的に熱がこもりやすく、行き場を失った熱エネルギーが体の上部(顔)へ上昇して爆発している状態です。特に額や鼻周りにできやすく、枯草に火がついたように勢いよく炎症が広がります。思春期のにきびや、もともと暑がりな方、食生活が乱れている方、炎症が慢性化しやすい方によく見られるタイプです。

主な症状: 赤みが強く熱感がある、芯があり触ると痛い、顔がのぼせやすい、冷たいものを飲みたがる

代表的な漢方薬:清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

② 湿熱・毒(しつねつ・どく) タイプ【膿が溜まる、ジュクジュク化膿型のにきび

体内に余分な水分や老廃物が溜まり、そこに熱が加わることで「湿熱(高温多湿なヘドロ)」となって、化膿を引き起こしている状態です。細菌が繁殖しやすく、黄色い膿を持ったり、腫れあがったりします。甘いものや脂っこい食事を好む方や、アレルギー体質の方に多く見られます。

主な症状: 膿を持って膨らむ、ジュクジュクしている、大きくなりやすく赤黒く腫れる、患部がかゆい、じんましん等の皮膚トラブルが起きやすい。

代表的な漢方薬: 荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)

③ 瘀血(おけつ) タイプ【生理前に悪化、ホルモン・循環渋滞型のにきび】

血流が滞り(瘀血)、肌の代謝サイクル(ターンオーバー)が乱れている状態です。汚れた血がスムーズに排出されないため、紫っぽい痕が残ったり、硬いしこりのようになったりします。特に顎(あご)や口周りにできやすく、生理周期に合わせて悪化するのが最大の特徴です。

主な症状: 生理前に悪化する、色が暗赤色や紫色っぽい、ニキビ跡がシミになる、生理痛・肩こり・冷えのぼせがある。

代表的な漢方薬: 桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

④ 肝鬱化火(かんうつかか) 【ストレスで爆発、イライラ着火型のにきび】

ストレスやプレッシャーにより自律神経(肝)がオーバーヒートし、こもった熱が吹き出物として現れている状態です。イライラや緊張が続くと急に悪化したり、赤く盛り上がったりします。思春期のストレスや、仕事が忙しい時期の肌荒れもこのタイプが多く見られます。

主な症状: ストレスがかかると増える、こめかみやフェイスラインにできやすい、イライラ・怒りっぽい、口が苦い、生理不順がある。

代表的な漢方薬: 加味逍遙散(かみしょうようさん)・柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)

このように、「熱の暴走(①)」か、「細菌と膿(②)」か、「血流とホルモン(③)」か、あるいは「ストレスによる熱(④)」かを見極めることが、つるつるの肌を取り戻す近道になります。

【漢方薬の効果を高める!毎日の養生法】

いくら良い漢方薬を飲んでも、生活習慣が乱れていては効果が半減してしまいます。早く治すために、以下の3点を意識してみてください。

1、食事は「引き算」を意識する
炎症の燃料となる「油もの(揚げ物・スナック菓子)」「甘いもの(砂糖・チョコ)」「辛いもの(香辛料)」を控えることが最優先です。逆に、腸内環境を整えて排泄を促すために、野菜や海藻類を積極的に摂りましょう。「便秘」は毒素を再吸収させるため、肌の大敵です。

2、洗いすぎないスキンケア

皮脂を気にしすぎて一日に何度も洗顔したり、ゴシゴシ擦ったりするのは逆効果です。肌が乾燥すると、防御反応で余計に皮脂が分泌されてしまいます。たっぷりの泡で優しく洗い、洗顔後はすぐに保湿をして水分バランスを整えてください。

3、「0時前」の睡眠が肌を作る

中医学でも現代医学でも、肌の修復やターンオーバーは寝ている間に行われます。特に夜更かしは「陰(うるおい)」を消耗し、「虚熱(ほてり)」を生んでニキビを悪化させます。日付が変わる前に布団に入り、質の良い睡眠をとることが最高の美容液になります。

【最後に】

同じ「ニキビ」でも、体質によって選ぶべき漢方薬は全く異なります。自己判断で合わない薬を飲み続けると、効果が出ないばかりか逆効果になることもあります。

にきびの漢方薬選びでお悩みの方は当店にご相談ください。 あなたの体質を見極め、体の内側からきれいになるお手伝いをさせていただきます。