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漢方薬で不快な症状のない生活に 漢方薬で不快な症状のない生活に

景岳全書より

2016年07月02日

景岳全書伝忠録 現代語訳版より抜粋・・・

「張仲景の処方を見ると、非常に精確簡明であって漠然したところがない。またその効果の及ぶ範囲は多いが、処方構成はわずか数味によっている。聖賢の心を自然に理解できようというものである。もしやむを得ず瀉法の中で補法を用いるとしても、その姿勢が変化することはない。・・・・・・・・・・
李東垣も治療法が悪いとは思わないが、私はあえて張仲景を師と仰ぎ、李東垣を主として考えないのは、純粋で基本的な処方構成を理解する前に小手先の諸方構成の技術を手に入れることを恐れるからである。そのように、枝葉末節から学習することを失うものは一つの処方を理解し損なう以上のものである。聡明な者はこのことをよく知らなければならない。」

張景岳先生、肝に銘じます。。。。。

最近の私は、早く結果を出すことに焦り、処方内の生薬数が増えていた。。。
そのせいで弊害が出ていたことも事実である。。
本当にそれだけの生薬数が必要な事もあるかもしれないが、私の場合は明らかに、病機の本質が見えていないための恐れから来る、生薬数の増である。。

それにしても、張景岳先生の「景岳全書」の内容は至ってわかりやすく、非常に勉強になる。(朱丹渓と劉河間への黄帝内経の解釈の甘さへの批判の仕方はかなりのキツさであるが・・・・・)
そして、私もこの文面の中で何度もお叱りを受けているような感じを受けた。。。

日本語訳が伝忠録・脉神章・傷寒典しか出ていないので、いずれは翻訳されていないものを読まなければいけない。。。