強烈なハグキの腫れに漢方薬
2016年07月14日
足のむくみ・痛みや手のこわばりで治療中の常連さんが、先日に顔の形が変わるぐらいに頬を腫らして来店された。。。
明らかに、虫歯かハグキの疾患なので歯医者にいくように進め、痛み止めだけを渡したが、再度来店して、歯医者には行きたくないので何とかならないかと来られた。。
私としてはベストを尽くすが三日間で治まらなければ必ず歯医者にいくように念を押す。。
頬の形が大きく腫れるほどの腫れと冷やして楽になるのと舌質と舌苔の状態から、明らかに上焦熱毒の状態なので治法は清肺解毒の方意になるのだが、話を詳しく聞いてみると葛根湯の証である。。
患部や舌の寒熱状態は明らかに熱なので葛根湯はかなり危険ではあるが、背中や首筋にクーラーなどのせいで寒邪が侵襲することにより気血が鬱滞して顔面部の鬱血からくる炎症であれば、背中や首筋の鬱結を解けばスムーズ気血を流れその炎症が改善することになる。。
しかし、あまりにも葛根湯単独では危険なのと肝腎の熱を取る生薬がないので、桔梗石膏を加える。
葛根湯内の温性で荒々しい麻黄の配合量が少ないものを選び、その分量の3倍量に石膏がなるようにする。(麻杏甘石湯のイメージで麻黄の熱性を消して寒性に持っていく感じね・・・)
ちょっと危険なので、出した後に無難に銀翹散ベースで組み立てたら良かったなとも思い3日間、とても心配していたら。
その常連さんが3日後の本日に来店された。
ほぼ、元通りに頬の形が戻っているではないか!!
ああーー良かった。。。とりあえず一安心。。。
常連さんには、虫歯の可能性もあるので、再発したり、痛みが出たら歯医者に行ってもらうことを約束する。。。
非常に勉強になった事例である。。。。。
大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。