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漢方薬で不快な症状のない生活に 漢方薬で不快な症状のない生活に

厨房や風呂屋で働く人の慢性的な下痢

2016年09月14日

 2ヶ月程前に、風呂屋で働くお客様が長年の下痢で悩まされているので来店された。

症状も結構ひどく、排便に大変時間がかかり、一回の排便に30分と特に夏場ではお手洗いには冷房がついていないので、排便に行く度に体力が消耗される。。。

さらに排便回数が増えれば体力の消耗が増すのは当然の事である。

この方の困った事はいきなり知人に声をかけられると大便が漏れてしまうことである。
さらに小便の方もすっきり出なく時間がかかし軽い尿もれも起こる。

過去に他の薬局で勧められて、八味地黄丸や六味丸を飲んだのだが、ひどい口内炎になり服用中止した。

この方の舌は紅舌、乾燥苔で苔量が少ないので六味丸は場合によっては合いそうな感じではあるが、六味丸でも口内炎ができたらしい。。。そしてこの二方剤は二度と飲みたくはないらしい。。。

(今回の件で一番考察しなければいけないのは、はぜ六味丸で口内炎ができたか?という事である)

今の私では真剣に問診や望診するのには、時間がかかる(1時間30分〜2時間)ので、多分いきなりそんなにがっつり時間を取られたら嫌がるであろうと思い、軽く問診をして3日分だけ方剤を渡す場合が、多い。。。

そのようしてお客様2,3回通ってくれれば、真剣に治す気概が伝わるのと、お互いの距離感も少しは縮まり楽に問診をしやすくなるので、私はそのようなアプローチを取る事が多い。

せっかちな方は、そのような長時間の問診や望診を嫌い、早く薬をくれ的な感じになるので弁証論治を伴う漢方薬には不向きなのである。

今回も見事に2回は外しました。。。。。。

やはり、私の弁証論治もまだまだですね。。。

1回目⇒よく口内炎でき、口の周りの荒れる、食欲はあるが下痢をする、身体のだるさや心臓がたまにドキドキとなる、よく夢を見て何度か起きるなど証候から胃強脾弱体質で胃の熱と脾の寒のバランスが取れていないと思い胃と脾の寒熱のバランスを半夏瀉心湯で取ってあげたら改善するのではないかと思い慎重に5日分を渡す。

3日後にお客様がお腹が暖かくなりムズムズして前より排便に行きたくなると訴え、 瀉心湯を返却に来店される。

なるどほどね、生姜で反応してしまったのね。。。
(心臓の証候であるドキドキ感やよく夢を見て何度か起きるなどは半夏瀉心湯内の黄連が頑張ってくれれば、うまく収まり、コスト的にも負担のない1処方で収まるかと思ったのですが・・・・)     

2回目⇒口の乾き、心臓のどきどき、よく夢を見る、二便の下陥(自分の意思に反する事もある)、身体のだるさ、虫に刺されると水ぶくれになり治りにくいなどの証候から心腎不交が主で中気下陥から二便の下陥が起こっていると仮説を立てて清心蓮子飲と生姜を懸念して補中益気湯の半量を5日分を処方。。。

ブログの途中ですが、急用ができましてので続きは次回に・・・・・