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表寒裏熱証を汗法だけで乗り切れるか?

2016年12月14日

 先週のある日の事・・・
私は猛烈な関節痛と猛烈な寒気を感じて、お店でブルブル震えていました。。。
(とにかく腰は折れそうなほどに痛く、まるでシベリアの大地にお店があるように寒い・・・・)

「結構、強めの感冒にかかったな。。。」

ここで自分の身体だからこそできる、漢方薬大量投与の人体実験。。。

咽喉痛なくや口の乾きはそれほど酷くはないのであるが、内に熱があり、熱厥により、軽く四逆状態になっており、歯茎の腫れや唇の乾燥がある。
そして何よりも寒く、腰が折れるんじゃないないかというぐらい酷い。。。

正に表寒裏熱の状態。。。

大青竜湯を飲めば良くなりそうな証であるが
しかしここはあえて、石膏のような裏の熱を消すものを使わずに大量の発汗剤のみだけで乗り切れるのかという明らかに無謀な実験に突入。。。

2時間おきに麻黄湯を内服していく。

2服目ぐらいまでは、なんとなく関節痛がマシになったかな?て感じでしたが、依然としてシベリアの大地で営業しているような極寒な感じは変わらず。。。
しかし、発汗する様子は全くなし。

3服目内服 
なんか、体の皮膚が熱くなってきた。。。おっこれで発汗状態に突入かな?
んんっ。。。なんかめっちゃ寒いのに皮膚が熱く、その中はもっと熱をもってる感じになる。。。
熱厥状態はひどくなり、手足はさらに冷たくなる。。。
明らかに悪化している。。。

4服目内服
さらに皮膚の部分のみ熱くなり、心臓のドキドキ感が止まらない。。。
しかし発汗は起こらない。。。
もうこのまま進むとかなり危険がニオイがしてきた。。。。
(ちなみこの時点の脈数は90超え・・・・で舌質は紅、苔に乾燥状態は見られず)

ヤバそうなので実験は終了して、正攻法の裏を制する為の石膏を追加で連続的に内服。。。

ここで発汗し、明らかに高熱があったであろう体温も低下、それに伴い熱厥状態の手足の冷えもなくなり、シベリアの大地で営業している感じもなくなり、無事に大阪の大地に戻ってこれました。
折れるような腰の痛みも軽減し一気に治癒の方向に。。。

表寒裏熱症状を汗法だけで乗り切れるか・・・?
という実験の結果は明らかに否でした。。。
 
しかし、関節痛や寒気はなくなったもの、この後の店主には短時間に辛温解表薬を大量に飲んだツケが回ってくるのであった。。。