アトピー性皮膚炎に火神派の理論を使うべきか?
2017年02月20日
昨日、新規のお客様でアトピー性皮膚炎を患っている方が来られた。
気虚の症状は明らかで、日々の生活もつらそうである。
何よりも気になるのが重度の手足の冷えであり、店内は暖房を入れて2時間半ばかり問診をしていたのであるが、問診を終えた後に手の冷えを確認しても極度に冷えている。
脈の状態も沈んでおり、弱い。。
しかし舌質極端に淡い色を呈しているわけではなく、脈の拍動力は弱いが一息に4から5で遅脈ではなく歯痕は僅かに見られるかな?というぐらい。。。
舌苔は中央部が剥離気味で裂紋が少しあり、中央部を除く舌辺に苔が沿って生えており、極端な白膩や滑苔状態も見られない。
左側は白、右側は黄と左右のバランスが悪い。。
昨年に八味丸と二陳湯(もうひと処方は覚えておられない)を内服していたみたいであり、その時の肌の状態は悪化もみられずに良かったみたいである。
(なぜ、その処方の飲み続けていないのかを聞き忘れたのは失敗であった。。。)
しかし、私の中では舌と脈数が気になる。。
ここがどちらかでも明らかに陽虚の存在を示せば、火神派理論を使うのであるが。。。。
問診しながらさんざん迷ったあげく、まずは安全策である衛気固表をしながら利水による通陽作用を図ることにした。
(もし極度の陽虚であった場合に滑石や沢瀉で不快症状が起きることをビビって温陽する方剤も、何かあった時に使えるようにお渡ししておきましたが・・・)
排尿回数が明らかに少なすぎるので、 まずは体内に溢れている陰の存在である湿邪を排出すれば陽が巡り、極度の四逆状態も改善するのではないのか。。
本日に色々と温陽のパターンの方剤構成も考えてみたが、
んんんーー真陽を坎水に帰すか・・・・
鄭 欽安先生なら、どう弁証するのであろう。。。
葉天士先生なら、どう弁証するのであろう。。。
最近つくづく思うのだが、重度の慢性的な疾患を抱えている方で典型的な教科書通りの人はあまりいないような気がする。。。
私の弁証力が不足しているだけか?
色々試行錯誤してストレスがたまったのでストレス発散の為にブログを書いてんと
勉強しよ💢
大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。