パーキンソン病の方の脈
2017年03月08日
先月に便秘でお悩みのお客様が来店された。
酷くやせて、異様な眼光で気色は良くない。
浣腸を求めて来店されたのであるが、事情を軽く聞いてみると大便が出にくく、コーラックなどの瀉下薬を使うと腹痛に悩まされ困るとの事。
望診から明らかに健康体ではなく、重い病機を抱えていそうであるので事情を伺う。
その方はパーキンソン病を患っているそうであるが、中医学的に弁証をしてみる。
舌診⇒舌質淡紅で少し歯痕あり舌苔は厚く中央部がやや乾燥している黄膩
一応、脈も見てみようとまずは左の脈を見てみると一息5〜6でやや数である異様な弦脈を呈する
そして 右手を見ようとすると脈がない・・・・
え、、そんな事ってあるん?
少し焦り、慎重に脈を尋ねるがやっぱりない。。。
まさか茎状突起の外側なのではと思い尋ねると・・・あった。。
書籍では読んでいたがこれが反関脈か。。
しかも片腕だけのパターンもあるんや。。
勉強になった一件であった。
書籍を読むのに少し飽きたので気晴らしにブログを更新。。
大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。