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膠原病&シェーングレン症候群に漢方薬が奏効

2017年03月20日

私の母の話であるが、大阪に戻ってきて母が膠原病&シェーングレーン症候群である事を知った。
(私は仕事大好き人間?なので九州に行ったら、仕事で大阪に帰る時以外は全く帰らず、連絡もとらない性分なので母が病の事は知らなかった。。。祖母が亡くなった時に葬式に行った時?に、私と正反対な両親を大切にする弟がそのような事を言っていたような記憶があるが、ヒネクレ者の私は基本的には弟の話には全く耳を貸さない・・・)

そして大阪に帰ってきて、漢方薬を勉強し始める事になった私は、とっても貧弱な知識の中で治療をし始める。。。

確か、初めは麦門冬湯を使ったような気がする。。。

その時の舌の画像
膠原病、シェーングレン症候群の舌 治療前
病歴が長いのでとっても深い裂紋が中央に走り、舌色も絳紅、舌苔はほぼ皆無。。。。
酷い陰虚状態を呈している。。。この時は脈診のスキルがないので脈診はしていない。。

症候⇒酷い口乾状態や眼乾、寒さをほぼ感じない、不眠、便秘、膝腰の酸疼、易疲労、夜間の乾咳、皮膚下に蕁麻疹みたいなものが度々出る等

当然、貧弱な知識なので麦門冬湯などではびくともしない。。。

その後・・・

中医学勉強しはじめて腎陰虚など知って、少し弁証ができるようになってくる。

必死に未熟物ながら弁証しながら、処方を考え治療していた時の舌の画像
膠原病、シェーングレン症候群の舌 治療途中
撮影している場所が違うので、あまり舌色の比較はあてにならないが、赤みはマシになってるなと思っていた記憶がある。
この時には脈診を勉強し始めていたので、脈は細数で教科書通りやと思った記憶がある。

漢方薬なるものを信用していない母は疑いの眼を持ちながら、息子に変な草木の類を1日3回を無理やりの服用を強要される。

私は自分の仕事に対しては変に神経質な所があるので、細かく1日3回飲んでいるかをチェックする。
(働きに出ている母は昼間の内服を忘れる事が多かったので、その度にちゃんと飲むようにお願いしていた記憶がある)

その後、私の中医学の勉強と臨床力が上がるにつれて処方を変更していく。

一時期は温病の血分病変の犀角地黄湯証なのでは思いながら、涼血する生薬に血熱を透表させる生薬を加えたりしていた(苦笑)

『犀の角欲しいなー水牛角でもええわ』と思いながら牡丹皮や乾地黄で代用して板藍根も涼血作用があるのでははないかと思い加えていた。

しかし、その頃の母の症候は便秘や多少の口渇はましになったかなというくらいであった。
易疲労や骨が蒸されるような状態、脈の虚数は変わらず。

この頃の私はステロイドの内服せなアカン状況になるのが先か、私のスキルが上がるのが先かと焦っていた。

その後・・・
店頭に『漢方薬相談』の旗を上げる頃には知識と臨床力に少しばかり自信が出ていたので、初学者なりに自信を持った弁証論治ができるようになる。

その頃の治法が滋陰降火・涼血活血・補益気陰・養血潤燥をベースに母の特異性を考えた上で処方を組み立てて内服をしてもらう。

こまめに脈を尋ねて、舌を尋ねていると・・・

ある日、明らかに脈の数は減り、通常の速さに戻り、弱々しかった脈に強さが出てくる。

私『最近、体調ええんちゃうん?』

母『そういえば、最近調子ええわ。あのしんどいのはなんやったんやろ?』

まるでたまたま、体調が悪かって、自然に治ったような言い草である。。。
いやいや漢方薬が効いて来ているのですよ。。。偶然ちゃうで。。。

その頃ぐらいから、母は積極的に漢方薬を飲むようになり、在庫がなくなる事には催促のLINEが送られて来るようになる。。

その後、しばらく内服を続けてもらう内に明らかに、以前よりは体調が良くなった事を確認する。

そして春分の日の本日に、何やらどこか出かける様子の母が私の店に寄る。

私は店での照明の元での舌の状態が慣れているので、ついでに舌を見せてもらう。

本日の舌の画像
膠原病、シェーングレン症候群の舌 治療後
深い裂紋は回復はもうあと2歩というところであるが、舌苔の復活が顕著に見られる。。
虚火に母の体内の陰は傷られていたのであるが、虚火は納まり、体内の陰が復活している事が明らかに伺える。

そして、この深い裂紋を早期に治療する為に中草薬を加えようか思案していところである。

漢方薬や中医学を勉強してきて良かったなと思える瞬間である。

喜びと過去を振り返る目的でブログを亢進・・・・

今日も勉強しよっ❗