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死脈について

2017年03月25日

先日に胃癌で胃を切除した老人の話をブログに記載したが、本日に素問を読み返していると、その老人の脈象に当てはまるような文面が出てきた。

黄帝内経素問

平人気象篇

『・・・・・春夏而脈痩、秋冬而脈浮大、命曰逆四時也。風熱而脈静、泄而脱血脈実、病在中在脈虚、病在外脈渋堅社、皆難治。名曰反四時也。』

当店は冬でも暖房を入れていないので、外気と同じほぼ環境なのに、その老人の脈は浮大で明らかに四時の脈に逆を呈していた。よって難治の病である。

『・・・・平肝脈来、弱招招、如掲長竿抹消、曰肝平。春以胃気為本。病肝脈来、盈実而滑、如循長竿、曰肝病。死肝脈来、急益勁、如新張弓弦、曰肝死
平脾脈来、和柔相離、如鶏跡地、曰脾平。長夏以胃気為本。病脾脈来、実而盈数、如鶏挙足、曰脾病。死脾脈来、鋭堅如鳥之喙、如鳥之距、如屋之漏、如水之流、曰脾死。』 

肝の死脈⇒新しく貼った弓の弦のような脈で急で力強い
脾の死脈⇒鳥のクチバシやケヅメのように固く鋭く、不規則な感覚の雨漏りのようである

確か不規則な雨漏りのような感覚はなかったが他の項目のような感覚はあった。
その上、患者は酷く衰退しているのに脈象は実なのである。これも明らかに逆を呈している。

この事からもあの老人は明らかに難治の病を呈していた事は明らかであった。
 
 再び、深く心に刻む為にブログに書き留めておく。。。