弁証と最大公約数的論治
2017年05月29日
こっちを立てるとあっちが立たない、あっちを立てるとこっちが立たない。
結局は、その方に一番と思える最大公約数的な答えを、生薬の量と組み合わせにお客様の懐事情を加味する事により求める。
先程、色々とややこしい症状を抱える方の弁証をしていたのであるが、、、
頭で処理するのが限界になると紙に書いてイメージしてみる。
こんな感じ。。。
元から字が汚いのであるが、さらに字が汚い、しかしできるだけ思考の回転速度を遅めたくないので殴り書きが良い。
結局使う生薬は
辛夷、升麻、蒼耳子、茜草、薄荷、金銀花、桂皮、甘草、生姜、大棗、人参、黄耆、麦門冬、枇杷葉、百合、乾地黄、阿膠、麻子仁、五味子、茯苓、沢瀉、猪苓、滑石、黄芩、山梔子、石膏、知母、半夏、陳皮、枳実、竹茹
の31味になる。。。。
ちょっと多いが、今の状況をから考えて、多分これぐらい必要であると思う。
贅沢を言えば・・・
お客様の、今の状態やったら
麻子仁を当帰に、滑石を白朮に変えて人参を西洋人参もしくは党参に変更して山梔子と黄芩を抜いて、酸棗仁を加えて、半夏の量を少なくして竹茹の量を増やす、この方の場合は枳実は枳穀ぐらいの方が良いかもしれない。
しかし、エキス剤で治療するのであるから仕方がない。
使う方剤は
炙甘草湯《1包》
苓桂味甘湯《半包》
生脈宝《半包》
辛夷清肺湯《1包》or《半包》咳嗽や熱感を伴う口渇状況により量を変えてもらう。食欲が減少した時は口渇状態がある時と脉数が一分間に40ぐらいしか打たない状況が頻繁に続く場合は《半量》もしくは《一時中止》とする。
温胆湯《半包》
猪苓湯《半包》or《3分の2量》顔面部のむくみや手の湿疹の度合いにより
鼻淵丸《半量もしくはそれ以下》口乾具合により調整してもらう
上記の方剤の生薬が組みあわされるので、その人の状態に薬が強すぎたり、多すぎたりしたら量で調整する。後、お客様の懐事情も大事。
色々と方剤も多いし、色々とこの方はややこしい症状が出ているが、この方の根本原因をめっちゃざっくり言えば、全て気虚から生じている。
後は派生的に生まれてくる、トッピングみたいなヤツ。。。
このように弁証をして最大公約数的な論治を絞り出すのであるが、この弁証が間違っているのと初めからやり直し。。。
結局は、その色々な症候が東洋医学的になんで起こってるかが解明できないと、選薬した生薬が効かないし、症状も改善しない。。。
しかし、ある程度、かすると症状が必ず変化するので、そこからさらに絞り込む。。。
まったくかすっていないと何にも変わらないor必ず不快な症状が出る。
その時はやっぱり初めからやり直し。。。
現在の私は弁証論治とはそのようなモノだと思っています。
このお店に来て、もうすぐ3年になるなーと思ったら、なんだかセンチメンタルになり、日記代わりに今やっていた事と、今に思った事を書いてみた。
たそがれてんと昼飯食って、劉渡舟先生の話を聞こう!

大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。