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漢方薬で不快な症状のない生活に 漢方薬で不快な症状のない生活に

漢方診療30年

2015年08月27日

引き続き、大塚 敬節先生著の「漢方診療30年」について

この書籍は奇跡的な治験例を書いているだけでなく、人の死についてもあっけなく記載している。。

全て事実だけに、読んでいて「え、死んだ」とあっけなく人が死んでいく。。。

真武湯証の誤診と誤薬の例(これは大塚先生の誤診&誤薬でなないので・・)を抜粋して記載すると

「一男子、年30ばかり、冬の十二月、頭痛、発熱があり、悪寒がひどかった。ある医者は、これに麻黄湯を与え、毎日十余貼ずつ、数日間引き続き飲んだ。そのため汗がどっさり出て、着物を透し、元気は多いに衰えて、便所に通うこともできなくなった。そこで、予に往診を乞うたので、行って診るに、脈は浮で、舌は乾き、のどがひどく乾き、汗はじとじとと流れやまない。そこで白虎湯を与えたところ口渇が急にやみ、元気はますます衰えて、まもなく死んだ。

この患者には、真武湯を用いなければならなかったのに、謝って白虎湯を用いて、これを殺した。前医が麻黄湯で、患者の命をちぢめ、自分が白虎湯でとどめをさした。まことに後悔しても及ばない失敗であった。」

とあっけなく人が死ぬので、読んでいて「えっ」てなることが多い。。