一時的な高血圧に漢方薬

この前に敗戦に続く敗戦のブログを記載した所でしたが、やはり日々の努力は実を結ぶものだ。。

数日前に常連さんが「兄ちゃん、最近、頭が痛く、肩こりもひどいねんけど、なんでかなー」とお店に来られた。

血圧を図ると、上が１５０下が１００と高めの値を示す。
（この方は普段は低めの体質）
頬も変に赤みを帯びていて、私が指摘すると、他の方にも指摘されるらしい。。

丁寧に問診と望診を行い。病気の原因を探り。。これは肝陽上亢に瘀血が加わったもの違いないと思い。。まずは、一日様子を見て、改善しなければ明日に再度お店に来るように指示。

その翌日来店、自覚症状と頬の赤みも変わらず、血圧も上が１４０　下が１００と高めの値を示す。
まずは、病機の症状を少しでも速く改善するために、釣藤散＋竜胆瀉肝湯（一貫堂処方）を１日分渡し、明日の仕事に行く前にまたお店に寄るように指示。
（釣藤散の釣藤鉤では速攻性を出すには弱いと思い、竜胆瀉肝湯の中の内風を治める竜胆草がどーしてもで欲しいので加味する）

その翌日、入店と同時にお客様の顔を見ると、赤みが消えていた。
自覚症状を聞くと、肩こりは楽になるが、頭痛は変わらず。血圧は上が１００　下が６０と急激に下る。
症状は改善に向かっているので、昨日と同じ処方を出し明日も仕事前にお店に来るように指示

その翌日、頭痛のみ少し残る、、下を向くと針が刺してるような痛みが起こるのは治れへんねんけど。。。
舌辺に焦げ茶の斑点があるので、瘀血があるのは間違いないのは分かっていたが、やはり当帰や川芎では活血化瘀力は弱いので、活血化瘀剤の丹参や行気剤の香附子が入った、冠心二合加味方をプラスで処方した。

その翌日、頭痛はだいぶ楽になり少し頭の中を針が刺している感じはするので、頭痛薬を飲む必要はなくなる。血圧は上が１１０　下が７０ともう上がる事はなさそうだ。。
お客様には仕事に行く前にはお店により、一週間ぐらい、今飲んでる処方を続けるように指導。。

このまま、うまく行けば一週間後に内服量を減らしながら、一ヶ月後には廃薬できるだろう。。。

うーん。。かなり速攻で効果が出たなー。。。よしよし。。怠けずに日々の鍛錬に励もうと思った出来事でした。。。

山本 祐嗣

大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。