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漢方薬で不快な症状のない生活に 漢方薬で不快な症状のない生活に

癲癇発作に漢方薬

2016年02月04日

 知り合いの漢方薬局の店主から、癲癇発作のお客様についての相談を受けた・・・

その癲癇の方は今、相談を受けている薬局(私に相談してきた漢方薬局とは別)で日水清心丸とササヘルスとレバンコンク、補腎片を勧められ服用しているそうで、その服用量もかなりの多め。。。

中医学&漢方薬を学んで、1年半の私が言うのが悪いが、処方内容に理論性は乏しく、明らかに私の大嫌いな売らんかな主義だと思う。。。

電話ごしでその店主からその方の状態を聞いていると、どーも熱証であるようなので、その激烈な癲癇症状にまずは病機の標を抑えるべきで、頭に浮かぶ処方は「温病条弁」で出てくる安宮牛黄丸だ。牛黄・鬱金・犀角・黄芩・黄連・山梔子・雄黄・朱砂・竜脳・麝香・真珠・金箔衣が処方内容で、温熱の邪(熱痰)が心包を塞ぎ、高熱・煩躁・意識障害・うわごと・咽に痰がつまる・舌質が絳紅・舌苔が黄で乾燥の状態に適応する。。。。(安宮牛黄丸の処方は市販はされていないので、あくまでも方意を参考にするだけ・・・)

そして、私がこの件で何よりも気になるのが、日水清心丸の処方内容が牛黄・当帰・川芎・甘草・芍薬・人参・桂皮・防風・羚羊角・阿膠・茯苓・山薬で当帰・川芎・人参・桂皮・防風が温性の薬物で牛黄を基軸に温性の生薬で開竅する(意識を回復させる)という構成だが、熱痰が原因で意識を失うのであれば、、火に油を注ぐことになる。。。
一丸 3000円もする高級な品物をドブに捨てる事になる。。

安宮牛黄丸と日水清心丸は君薬が牛黄でも働き方が全然違んやけどなーーー。。。

後にその店主からお客さまの舌の画像を送ってきたので、見てみると、案の状で舌質が紅で舌尖と舌辺の茸状乳頭が赤く充血していて、舌苔の奥に黄色苔があり、舌中の苔はわずかに剥がれかかっているように見える。。。。舌の状態で見ても、明らかに温性の生薬は控えた方が良い。。。

しかし、その方に望診、問診はできないので、私の役割はここまで。。。

こんな、儲け主義な薬局の経営が成り立つのやったら、、うちの良心的なお店がもう少し楽できるはずやねんけどなーーー。。。と思ったが、修行中の身なので、、他人は関係なく自分はひたすら知識を貯え、感性を磨くのみと再度自分を戒める。。。