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漢方薬で不快な症状のない生活に 漢方薬で不快な症状のない生活に

お客様の一言からの異病同治

2016年08月22日

昨日に常連さんが「咳止めをください」と来店された。
症状もあまり大した事はなさそうなので、費用的に高くつく漢方薬は選択せずに激安の気管支拡張薬をお渡しする。
お客様が「咳は何故、起こるん?」と質問されたのだが、一瞬、私の頭の中はフリーズ。。。

《素問・咳論》
「五臓六腑みなよく人をして咳せしむ、独り肺のみにあらざるなり」

基本、私の頭の中は中医学的思考なので、上記の事を解りやすく説明しようとしたが、長くなりそうなのと、お客様に面倒くさがられそうなので止めて、「色々な原因で起こるんですよ」と答えた。。

経験が浅い私でも本当に色々な咳の症状や原因がある事を経験している。
気管支拡張薬で止まらない咳を、漢方薬で止める場合は気管支拡張薬より費用的にも高くつく傾向にあるように思われる。

お客様が帰られた後に思った⇒ある意味、気管支拡張薬は異病同治ではないか。。しかも安いし。。。
まあ、病機の本(根本原因)を治療するわけではないので違うか?

しかし、漢方薬を使えども五臓六腑間の気機の宣暢と津液の流通に目を向けずに止咳薬ばかりで咳を抑えている場合は結局は同じ事だと考えられる。

気管支拡張薬が効かない⇒ステロイドを使用
気管支拡張薬が効かない⇒止咳薬メインの漢方処方(生薬を使用)
(副作用が弱いだけでやってる事はあんまり変わりません。。。。)

咳を止める事に漢方薬を使用する価値は、再発しない期間をどれだけ伸ばせるかに懸かっているのであるのではないか。。。それでなければ、ただ費用的に高くかけ病の標を治療しただけになる。