漢方薬の副作用(2)
2016年08月27日
再度、やってしまった。。。
自分にだけできる、弁証論治無視の生薬の人体実験。
テーマ⇒『別に陽虚の症状は出ていないのに、暑い季節に命門の火の勢いを増すとどうなるのか?』
この暑い夏に温める作用の強い桂皮と附子を多量に内服してみる。。。
飲み始めは命門の火の勢いが増したのか、睡眠時間の減少、集中力のアップ、便通の改善、目のかすみの改善など良い方向に進んでいたが 、2,3日後、何かいつもより店内が暑く感じられるが無視して内服を続ける。
内服し始めてから2週間になる頃に喉の乾燥間に違和感と乾燥咳。。。何かが、喉から肺にベッタリくっついている感覚がある。。。
予想はできていましたが、やっぱり教科書通りにできてしまいました⇒肺臓に熱痰が・・・・
(一応、被害を食い止める為に、麦門冬は加えてはいたのだが、少し量が少なかったかな?)
ちょっと危険を感じたので、桂皮と附子の 内服を止め、自分で作り出した病機の治療に変更する。
栝楼、麦門冬、半夏、石膏などを大量に内服して、2日後にすごく濃縮された黄痰が排出できるようになり、喉から肺の違和感は解消される。。。
(この濃縮黄痰は風熱に侵された時に排出される黄痰より濃縮具合が違う事から、燥邪の絡み具合が考察される。。。)
嗚呼ーーやっぱり危険でした。もしも初期症状を気にせずに桂皮と附子を大量投与し続けたら、確実に五臓の中で弱い存在の肺は確実にやられていたと思う。。。(最悪は悪性腫瘍の形成か?)
しかし、命門の火の勢いが増した感覚が実感できたので少しは勉強になりました。
この状態でのアルコールや喫煙、辛い食べ物の大量の内服はお止めください。。。
(当然に私はそれも内服していました・・・・・・)
大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。