石膏について
2016年10月20日
書籍を読むのに飽きてきたので、気分転換にブログを更新・・・
明らかに温病が原因の咽喉痛や咳嗽が治まらない事あった。。。。
弁証論治は間違っていないのに、何故?
それらの咽喉痛も咳嗽の根本には火があるが、勢いが全然衰えていかない。
私は漢方エキス剤で治療する場合に、薬性が大寒の石膏をかぶらせる事を虚弱者に対して躊躇していたが、そもそも薬性の大寒 の記載は『中医臨床のための中薬学』によるものを私は鵜呑みにしているだけで、神農本草経での記載では薬性は微寒になっているし、確か張錫純先生も『医学衷中参西録』の中でその事を支持していた。もっと言えば、温疫派の余霖先生は一剤に八両(240g)を使うし。多い時は◯斤単位で使う時もあったらしい。(1斤=約500g)⇒これに関しては多分、村に強力な疫病が蔓延してアウトブレイク状態だと思うが・・・・・
そんな私は10g単位でびびっていた(エキス剤換算)。
ここは、神農本草経や張錫純先生を信用して、石膏を増量してみる。
そうすると、頑固であった火が明らかに弱まっていくではないか。。。。
今回の件は、明らかに私の生薬投与量の不足であった。。。
大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。