アトピー性皮膚炎で顔面部の腫れ上がる炎症に『釜底抽薪法』で逃れる
2017年04月05日
めっちゃ長い表題を書きましたが、先週は地獄のような一週間であった。
先週は当店で治療中のアトピー性皮膚炎の方の顔面部が腫れ上がり、その方の精神の凹み具合が半端ではなかったので、何とかせねばと四苦八苦しておりました。。
別に処方の薬を変更したわけではなかったのですが、徐々に赤みが増してきたなと思ったら赤鬼のような形相になってまった。。
清熱剤を増やすも効果なし、そこで熟考した結果、清熱剤は減量するも抑えとして残しつつ、気機の流通や発散させる方向に変更して飲んでもらう。
(ここの段階ではない知識をフル動員して書籍をめくりは確認しては考えるの地獄のサイクル・・・)
そして、その日の夜にお客様に写真を送ってもらい確認すると、過去最悪の顔面部の炎症具合な上に他の部位まで悪化。。。まるで体表部に近い部分の腠理で熱が渋滞を起こしているような雰囲気であった。
(この敗北感・・・・地獄のサイクルを繰り返して出した答えがあっけなく崩れる・・・変にテクニカルにオシャレに治療しようとしたのが、そもそもの間違いであった・・・)
すぐに夜の方剤を別のパターンも考えていたので変更してもらう、翌日の朝には悪化は止まるが改善していくようには思えない。。
朝は比較的赤みはマシ(かなり赤いが・・・)であるが日が高くにつれて赤みが増す上に、食事をすると赤みが増すのにさらに拍車がかかる。そして夕食後には赤みは頂点に達っしジンジンと腫れるほどになってしまう。
一度試みた気機の流通を整える方法が悪化した事からも、気機の流通などの小手先的なモノではなく、明らかに陽明経に物質的に燃える物があり胃気の上昇に伴い顔面部から鎖骨周辺部が炎症が起こっているようにしか思えないのである。
しかし、この人の中には大黄も芒硝も入れており毎日快便状態である。
この方は極度のアレルギー体質であるが、アトピー性皮膚炎が漢方治療で良くなるにつれてストレスから開放されたのか食事量は増えていた。
さらに真偽は分からないが以前はその方曰く、アレルギーで食べれなかった物も食べれるようになったらしい。
舌を見た時に黄苔が増えてきた為に、食事の量を減らすように指示をし減らしていっていたが、時は遅しであった。
絶対、腹に何かおると決断して、ここは本気の『釜底抽薪法』を行うしかないと思い、いつも飲んでいる大黄・芒硝に効き目が峻烈な大黄末と石膏も加える。
書籍では確か『釜底抽薪法』は1日何度か下痢をさせるぐらい行うと私は記憶していたので、そのつもりで大黄の量は私が経験した事がない量を使った。
かなり心配であったので、1日排便に行く度に大便の状況、腹部の不快感などを逐一報告してもらいながら、服用の指示を出す。
そうすると出るわ出るわで、一日5回も排便しているのに量はたっぷり。
しかし、下痢を起こすかなと思ったが軽い軟便程度で下痢まではいかない。
その翌日もこまめに報告してもらいながら、同じ処方を継続してもらうが2回の排便のみで留まる。
結局、下痢の状態まではいかなかったが、腹のものが出きったのかその前日の程の回数はなかった。
そしていつもは夕食後には、パンパンに腫れがっていた顔が少し赤みはあるが、比べ物ならないぐらい赤みが引いていたのである。
いわゆる脱赤鬼状態である。。。
本日もこまめにチェックしながら、同様の処方を続けてもらうが排便回数は2回で普通便で量は太いのがたっぷり出たらしい。。今日も夕食後の顔面部の腫れはないとの報告があった。
(よお、そんなに腹に溜まっていたものや・・・)
危機的状況から何とか乗り切ったが、こんなもの標治中の標治である、この後が非常に大切なのである。
今日はそろそろ大黄の量を減らして別の方針でいかなければと試行錯誤しながら過ごした毎日であったので大好きな?中医学の勉強は少し素問を読み返したぐらいで終わってしまった。。。
とりあえず危機的状況は乗り切ったが、それにしても先週は胃の腑をギュッとつかまれたような地獄の一週間であった。。。
明日こそはゆっくり勉強しよ❗

大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。