麻黄で嗅覚を失う?
2018年06月10日
忙しくて過労気味の中年女性が来店。
その中年女性はかけ布団をかぶらずに昼寝をしてしまい、悪寒を感じ発熱するも薬は飲まずに、その夜の睡眠中に発汗して解熱するも咳嗽がひどくなったらしい。
悪寒はなく、額から汗、熱感があり口渇が強い、冷たい飲み物が心地良い、痰の絡んだ咳。
別に難しい事はない、麻杏甘石湯証である。
念のために、元来の肺陰虚体質を考慮して気陰を補う方剤を加味しておく。
すぐに咳嗽はマシになるも、嗅覚が急激に消失する。
鼻詰まりによる呼吸の不便はないので、物質的な閉鎖でないと考え、活血薬や辛温薬を使用せずにある方剤を使用する。
嗅覚は2〜3日後ろぐらいから回復し始める。
この件に関して、私は麻黄が原因ではないかと疑っている。
中医学にコムズカシイ事を書くのはめんどくさいので、一言で例えるとタイム・パラドックス的な現象である。
そう麻黄の早さは神速なのである。
もしかしたら、今季の花粉症シーズンにも漢方の専門ではない治療家が病名漢方的に小青竜湯などを処方した結果、一時的に嗅覚を失った方が何名かはいたんじゃないかな?と思った出来事であった。

大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。