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漢方薬で不快な症状のない生活に 漢方薬で不快な症状のない生活に

胃腸かぜには藿香正気散が効果的

2024年05月20日

以前に常連様から下痢・寒気・発熱・食欲不振に何の漢方薬を飲めば良いかとご相談がありました。

藿香正気散(かっこうしょうきさん)を飲んでもらうと、1日で熱は下がり3日後には下痢などの胃腸症状も整い食欲も回復しました。

このように胃腸かぜの症状には、藿香正気散をよく効ききますので、ご自宅にストックしておいて損はないと思います。

今回のブログは、藿香正気散をわかりやすくご紹介いたします。

藿香正気散はどんな漢方薬

藿香正気散という漢方薬は、中国の宋の時代に書かれた『太平恵和剤局方』という本にのっている漢方薬になります。

そして以下が、和剤局方にのっている藿香正気散の効能になります。

「傷寒頭痛、憎寒壮熱、上喘咳嗽、五労七傷、八般の風痰、五般の膈気、心腹冷痛、反胃嘔悪、気瀉霍乱、臓腑虚鳴、山嵐瘴瘧、遍身浮腫を治す。婦人産前産後の血気刺痛、小児疳傷、並びに皆之を治す。」

漢字ばかりでわかりにくいですが、とにかくいろいろな病に効きそうですよね。

インフルエンザ・胃腸かぜにともなう症状と、産前産後の腹痛・小児の胃腸の弱りからくる不調などの色々な病を治すと理解すると良いでしょう。

たとえば病院で胃腸かぜなどで発熱・鼻水・はきけ・下痢・食欲不振の症状を訴えると解熱剤・抗ヒスタミン薬・吐き気どめ・下痢止め・胃薬というようにいろいろな薬が処方されると思います。

しかし藿香正気散でしたら、その方の状態にあえば藿香正気散だけでこれらのすべての症状を治すことができます。

藿香正気散が効果が出る状態は、外寒風寒証と内傷湿滞があわさった状態です。

外寒風寒証→体の表側に風寒の邪気がとりついた状態です

症状→発熱・悪寒・頭痛・関節の痛み

内傷湿滞→体の内側、特に脾胃に湿邪が停滞した状態です。

症状→はきけ・嘔吐・ゲップ・下痢・お腹のはり・腹の痛み・胸の閉塞感・食欲不振

例えば、かぜの時に使用する有名な漢方薬である麻黄湯・葛根湯・銀翹散で、かぜを治療する場合は基本的には外の症状(発熱・悪寒・頭痛・関節の痛み)のみを治療する時に使用します。(葛根湯は少し例外がありますが。)

藿香正気散は外と内の症状が一緒に出た状態に、同時に治療する事ができるすぐれものです。

藿香正気散の構成生薬

藿香・蘇葉・白芷・大腹皮・茯苓・半夏・白朮・陳皮・厚朴・桔梗・甘草・生姜・大棗

の13種類の生薬で構成されており、含まれる生薬の数は多いです。

各生薬の働きを大まかにグループ分けすると

・藿香→発表解暑
・蘇葉→散寒解表
・白芷→散寒解表
・生姜→散寒解表
・桔梗→宣肺去痰や宣肺通利
辛温薬によって肺を賦活して、外側にとりついた風寒の邪気をはらう事ができます。

・(藿香)→化湿止嘔(外にも内にも働きます。)
・(蘇葉)→理気寛中(外にも内にも働きます。)
・厚朴→行気化湿
・半夏→燥湿化痰
・白朮→燥湿利水・補気健脾
・大陳皮→行水消腫・止瀉
・茯苓→利水滲湿・補気健脾
・(生姜)温胃止嘔→(外にも内にも働きます。)
・甘草→補中益気
・大棗→健脾和胃
脾胃の機能を高めながら、内にある湿邪をとりのぞく事ができます。

藿香正気散を飲むのに注意が必要な人

漢方薬全体としましては温めて乾燥させますので、以下の人が飲むと体調が悪くなったり症状が悪化するので注意が必要です。

  • 陰虚証などの乾きがあるひと
  • 胃熱や肺熱など熱の所見があるひと
  • 発熱があっても悪寒がない風熱証の方

藿香正気散は実際の相談では胃腸かぜ・夏バテ・冷房や冷たい飲み物からの不調・鼻炎・後鼻漏・胃腸の不調・湿疹などの皮膚のトラブル・メンタルの不調などと活用範囲は広いです。

体質や病の状態にあえば非常に効果を発揮する漢方薬ですので、ご興味がある方は近所の漢方薬局でご相談してみるのが良いでしょう。