難しいがおもしろい
2017年05月25日
この1ヶ月間程は、凄腕漢方家さんのアドバイスもあり『傷寒論雑病論』を集中的に勉強していた。
今、読むと感じる。。
何なんや!!
今まで勉強していた、弁証論治は証を決めて治療するのであるが、時間の流れは『傷寒論雑病論』に比べれば緩やかである。
それに比べ『傷寒論雑病論』は速い。。。速すぎる。。。
おちおちしていると病機がどんどん変わっていってしまうではないか。。。
(焦って仕方がない。。。。)
今まで持っていた時間の観念が覆された。。
そして、桂枝は桂皮で良い。何も枝でなくて良い。
さらに、桂皮や麻黄、黄耆、芍薬、甘草、大棗、生姜の生薬の使い方もかなりクリエイティブである。
特に『傷寒論雑病論』の時間の中では、桂皮や麻黄でなければ気をさばくのに追いつけない場合もある。
久しぶりに、日本の賢人の書籍を数冊読み終えた。
メイドインジャパンも捨てたもんやんない!!
日本の職人気質で、決められた枠組の中では緻密なええ仕事してらっしゃるやん。。
そして、中国の賢人の方の考えもお聞きしたくなったので
今日からはこの方!!
劉渡舟先生。。頑固そうな顔相です。。。 特に口。。。
(下手な弁証論治をしたら、後で怒鳴り散らされそう。。。あくまでもイメージですスイマセン。。。)
しかし『傷寒論雑病論』の中で使われている方剤中の生薬量が圧倒的に多い為に、エキス剤で難治な疾患を改善させる為には、後世で使われている生薬を加味しながら対応しなければシャープな切れ味を生まない場合もあるのではないか?と現在の私は考えております。
(2週間前に、かなり酷い下肢の化膿性疾患を越婢加朮湯加味に後世で使用している生薬を加えて、3日間ぐらいで速攻に効果を出した時もそうであった。また暇な時にブログに書きます。。)
それにしても、、、
この1ヶ月間は、何かを調べる程度しか、簡体字を読んでいなかったので、
以前にあやふやなイメージしかなかった文字をほとんど忘れて、今日は久しぶりに辞書と格闘。。。
読書速度が急激に落ちたので、ストレスが溜まり、何度も書籍を投げ飛ばしたくなったぜ!!
ここは我慢して、明日も劉渡舟先生の話を聞こう!
大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。