桂枝湯
2015年09月08日
⬛桂枝湯
桂枝・芍薬・生姜・甘草・大棗
・桂枝湯は「傷寒論」の最初に出てくる薬方で、頭痛・悪寒・発熱症状があって。脉が浮弱にあるものに用いることになっている。このような症状があるもに「傷寒論」では表症があるといっている。
︎・桂枝湯には強壮作用がある。古人は気血の巡りを良くして、陰陽の調和をする作用があると考えた。
・ 名古屋玄医は、桂枝湯に色々な薬を加味して頻繁に用いた。彼は病機は陰陽の不調和によっておこるから、これを桂枝湯によって調和すれば良いと考えた。
・ 「金匱要略」の妊娠編の最初、桂枝湯が出てくる。ここでは妊娠の初期に桂枝湯の用いる場合のことを述べている。
・ 桂麻各半湯は桂枝湯と麻黄湯とを一つにした薬方で、麻黄で発汗をはかるには脉が弱すぎるし、桂枝湯では薬力が足りないところを目標にして用いる。
(桂枝湯証の風邪のこじれた場合に使用することがある)
・桂枝と芍薬
桂枝と芍薬の併用で腠理を開発し、皮膚・筋肉層を温めて穏やかに弛鬆(ししょう)させ、その発表力を透滲させている。
その特徴は麻黄のような強力な発表力に比べて発汗がそれほど強くない事である。
もし発汗袪邪は目的とするならば、量を多く通経、通脉であれば少量で十分である。
と大塚敬節先生はまとめておられるが、桂枝湯をベースの方剤が多々あるの納得できる次第である。。。
大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。