葛根湯について
2015年09月24日
本日は雨なので店が極暇・・・・(基本、いつも暇ですが)
先ほど、葛根湯くださいとお客様がこられましたが、訴える症状が違うのでやんわりお断りする、
葛根湯はかぜのひき始めに効く漢方薬で一般大衆にも広く認知されているが、
葛根湯証のかぜは「首筋が凝り、汗がでず、寒気があり、軽く関節や筋肉が痛み発熱している状態」である。
自分が風邪を引いた時を想像すると、このような状態に気づく方は結構自分の体の状況に敏感な方だと思う。
葛根湯はかぜは寒邪(かぜの原因物質)が体の表皮にとりついている状態で、体が弱っている人では、その体の表皮から発散できない状態を改善してくれる漢方薬である。
寒邪が体の表面に取り付いているために、その方の毛穴が収縮して汗が出ずに、熱が体の中にこもり発熱する。。。
人間の体はどこの機能もすべて潤滑に流れ動いている状態が健康体で、その流れが滞ると体に不調がでる。
葛根湯証のかぜの方はその寒邪が、体の表面の発汗や散熱機能を滞らせて起こる病機であるが。
中医学的には肺の病変で表衛失調・外感風寒という病機に位置づけられる。
それに対する治法は辛温解表で、中医学でいう肺は気管や喉はもちろん、体の表面やその周りを覆う衛気(バリア機能みたいなもの)まで含むので、治療する場合はその肺を治療する。
簡単にいうと寒邪という、寒さみたいな者を暖めながら飛ばして上げれば良いのだ。
その役割を担うのが葛根湯なのだ。。。
葛根湯の働きを簡単にいうと寒邪に侵襲された肺や体の表面を暖めながら、肺の流通を正常に戻す。
肺の流通は正常状態は宣発と粛降なのだが、寒邪が肌表に侵襲しすると、そいつは冷やす者なので、肺の宣発作用が萎縮して活動が弱まる。それに伴い粛降作用も弱まる。
その肺の流通阻害で起きる症状が、上記に記載してるような葛根湯証といわれる症状なのだが、その流通阻害を改善するのが葛根湯で漢方薬の中では辛温解表薬に分類される。
人間の体も時間の流れの中ではすごく流動的な存在ではあるが、寒邪とういう者も時間の流れ中ではすごく流動的なのである。
寒邪が侵襲した場所が変わったり、もっと人間の体の内側に入れば、葛根湯の仕事では全く効かなくなる。
しかし、上記のような葛根湯証の状態の場合はええ仕事をしてくれるのである。。。と情報のインプットに飽きてきたので、思うがままにアウトプットしてみた店主でした。。。

大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。