脾陰虚と胃陰虚について(1)
2016年05月24日
脾陰虚と胃陰虚となるものが病機にあるが、詳しくは書籍には登場しないような気がする。
まずこの病機を理解 するのは脾と胃の違いを理解しなければならない。
温病学説に貢献した薜生白が謂った
「陽明胃は水穀の海となし、太陰脾は湿土の臓となす」
という事にヒントの糸口があるのではないのではないかと思い、気ままにブログを記載していきます。
脾と胃は表裏の関係にあり、胃は摂取した食物を腐熟させ水穀になり、小腸に運び清と濁に分けられ、余った粕が大腸で糞便に変わるという降濁の機能を持っています。
胃の正常状態の流れは下向きですね。
脾は腸道が水穀の精微を吸収し、他の各像に輸送し、全身に供給する作用という昇清の機能を持っています。
脾の正常状態の流れは上向きですね。
これらの正常状態の流れは止まったり、逆流したりすると色々な症候が現れ病機の原因になるのですが、重要なのは胃は水穀の海なので、水がタプタプしている状態が良いのです、それに変わり脾は湿土なので適度な湿り気が良いのです。
《素問・太陰陽明論》
「土は万物を生ず」
とあるように脾は「後天の精」といわれるので摂取した食物から人の活動源の基礎物質である気血津液精を生み出すのです。
この万物が土から生まれるのがポイントです。
土から植物が生長するのを想像すると、どんな土が良いですか?
バリバリに乾燥した土やドロドロな水びたしな土では植物は育ちませんよね。
理想な土とは適度な潤いや栄養があり、その状態でこそ丈夫な植物やその周りの環境を整えてくれる虫達が育つのです。
そして丈夫な植物があるからこそ動物が育ち、人が住め、国ができ、幸せや争いがおこり、また土になり・・・・・
おっと・・・話が広がりすぎたので戻します。
脾陰虚とはその大切な土の潤いが減少して少し乾燥した土や、バリバリに亀裂の入った土のような状態を言います。
少し忙しくなってきたので、続きは後日に。

大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。