その先のお考えが聞きたいのですよ
2017年05月30日
本日も劉渡舟先生のお話を聞いております。
聞いていると行っても書籍を読んでいるだけであるが、私はこの方の授業を受けているつもりで、読んでいるのである。
今の自分の身は貧乏なお店を切り盛りしながらなので、お店を休んで授業を受ける事はできないので、せめて気分だけでも、思い・・・
中医学の授業を受けている学生になったつもりで読んでいるのである。
そう・・・つもりである。。。
いわゆる妄想状態である。。。
例えば・・・
《傷寒論雑病論》第40条
傷寒表不解、心下有水気、干嘔発熱而咳、或渇、或利、或噎、或小便不利、小腹満、或喘者、小青竜湯主之。
小青竜湯方
麻黄三両、去節 芍薬三両 五味子半升 干姜三両 甘草三両炙 桂枝三両去皮 半夏半升湯洗 細心三両
劉渡舟著《傷寒論講稿》の文面より抜粋
《先生の講義内容》
水飲之邪変動不居、可随三焦気機昇降出入、因此尚有衆多或見之証。
水飲の邪が三焦に留って、気機の昇降出入の異常をきたす為に、色々な症状が起こる。
《私の質問⇒妄想》
劉先生、三焦水道は非常に大きな器官である為に、三焦という表現を使ってしまうと色々な症状を起こるのは分かるのですが、最近は三焦表現がいまいち自分の中ではしっくりこないです。
もっと五臓六腑のその時の状況をもっとバーチャル的なシステム構造を教えて欲しいのですが?
《先生の講義内容》
水飲不化、津液不滋、故見渇、但不欲飲水;水走大腸、清濁不分、故見下利;水寒滞気、気機失調、故見噎・・・・・・
水寒之気が滞る事により気機の失調が起こり、噎症状が起こる。
《私の質問⇒妄想》
噎は咽が塞がるような感覚を覚える症状であるが、水寒之気が滞る事により起こるが、この時の五臓六腑の状況はどのようになり、咽が塞がるような状況にあるのか、もっと具体的にお考えを聞かして頂きたいのですが?
私的には患者さんが咽の閉塞感を訴える事は非常に重要な主訴である思いますので、噎にも色々なパターンがあると思いますが、小青竜湯特有の噎を教えて欲しいです。
私はこの場合は、五味子や芍薬が非常に重要であると思いますが、先生の教えを乞いたいです。
《先生の講義内容》
小青竜湯在内又有温通三焦、通治上、中、下三焦寒飲的功効。由于恐怕薬物辛散太過、耗陰動陽、損傷正気、故用炙甘草甘温以守中扶正、芍薬酸斂以護肝陰、五味子酸斂以護腎陰、使本方有温散寒飲而不傷正気的得点。
辛散薬物の少陰や陽の過剰運動を防ぐ為に炙甘草で中焦脾胃を守り、芍薬で肝陰を護り、五味子で腎陰を護る
《私の質問⇒妄想》
上記の事に対しても先程の質問と同じく、辛散薬物が過ぎる為の護りとしての炙甘草、五味子、芍薬としての役割というのは非常に納得がいきません。。。
少陰病に使われる麻黄附子細辛湯は麻黄、附子、細辛と、この方の中には護りの炙甘草、五味子、芍薬は入っていません。。。
麻黄附子細辛湯を投与すべき患者の方が、傷陰や亡陽の可能性が高いのではないのかと、初学者なりに思うのですが?
私的に張仲景先生の小青竜湯内の炙甘草、五味子、芍薬は別の意があると思えるのですが、私が浅学なのですかね?
先生のお考えを教えてください?
・・・干姜、細辛可直接入肺、散水寒之邪、五味子也可入肺、収斂肺之逆。一収一散中有収・・・・
一収一散とこのような表現はあまり具体的ではないと思います、でしたら水寒邪が肺に侵襲した時は必ず五味子を入れた方が効率的という事ですか?
このように、自分が熱意溢れる学生になったつもりで書籍を読むと楽しめるのである。
(学生時代は熱意に溢れてなんかいませんでしたけど・・・)
今思うと、老中医の授業を受けている生徒はさぞ楽しかろうに。。と少し羨ましくも思う。
結局は妄想授業なので、質問の答えは永遠に帰ってくる事はないので、他の先生の書籍を読んで考えるか、自分で考え出すしかないのである。
サラリーマンの時も多少は妄想癖はあったが、中医学と漢方医学を勉強するようになってからはますます妄想癖が酷くなってきた。。。
おまけに最近は独り言が多いような気がする。。。
妄想的なブログを書いてんと勉強しよっ!!
大阪の浪速区にあるミズホ薬店の店主。
お店にひきこもって漢方の勉強をしたり、漢方相談をしながら暮らしています。