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漢方薬で不快な症状のない生活に 漢方薬で不快な症状のない生活に

補中益気湯は大和魂を補う剤である

2018年03月31日

睡眠をとっても朝からだるい、背中が痛い、ハグキがよく腫れてすぐに出血する、読書速度が極端に落ちる、2人の方を弁証するだけで帰宅するのもめんどくさく感じるぐらいの体がだるさ、パソコンに文字を入力するのもめんどくさく感じるなどなど・・・

このような症状に悩まされている方がいる。。。
それは私である。
(少し前のブログに読書速度が落ちている事を記載しているが、この時も疲れているから読書速度が落ちている事にも少しも気づいていない様子である!
思考が深すぎるから速度が落ちているのようなことを考えており、ポジティブなんかアホなんか?・・・・)

理由は超簡単で、超ブラック企業である当店の店主をしているからである。

たしか、店休を取ったのは1年半ぐらい前であろうか?

しかし、不思議な事に上記の症状があるにも関わらず疲れているという事に本人は全く気づいていなかったのである。

実のところ私は結構オールドスタイル寄りなので、「疲れているのではない大和魂が足りないからだ」とひたすら自覚症状を無視する事を続ける。

そして一昨日の閉店間際に渾身の弁証を行った後に「完全に何かが底をついた感」はあったのであるが、睡眠を取れば治るであろうと思い、いつものように夕食をどか食いした後に気を失うように即寝をする。

そうすると翌朝に側頭部と目の奥に詰まるような痛みがある。

基本的に自分の体にはあまり耳を傾けない店主であり、と言うよりはいちいち考えるのが面倒臭いので方針はいつも同じである。
「補などありえぬ!邪は攻めるのもである!!この痛みは一毒に起す!」
(お客さんの場合は超慎重に考えますので、誤解のないようにお願い致します・・・)

当然、その詰まった部分は瀉すに限ると理気活血を使用する。
ただ理気活血をしたのでは面白みがないので、気機の流通を高める為に辛温剤をトッピングして即治をねらう!!

内服する事後1時間後・・・

詰まるような感覚はなくなり、痛みは治まるかに思えたがいつまで立っても嫌な鈍痛は残ったままである。

その時点でもあまり考える事はなく、「瀉し方がまだまだ甘いな!」と考えて、さらに先程に内服した方剤を追加で飲んで瀉すが痛みは変わらず・・・

ようやく、自分の体に声に耳を傾ける。
(しかし症状を解消したいという思いより、なんで漢方が効かんのや?という悔しさから)

主訴⇒目の奥と側頭部にある鈍痛
随伴する症状⇒体のだるさは半端ない、食欲は夜以外はなく、朝食と昼食は食べれるがあまり旨味を感じない、文字を打ち込むのもだるい、帰宅するのもだるい、思考するの事や話す事が面倒くさく感じる、舌はやや黄膩苔で滑傾向、舌質は淡紅であるが舌尖部の茸状乳頭が充血ぎみ、脈は弱く散じている傾向にある。

この時に自分の脈を見て
「弱わっっ!!しかもモワッとしてシマリ感もないし」って思う。。。

何も難しく考える事はなく脾胃の気を補い昇陽させれば良いので方剤は補中益気湯なのであるが、最近マイブームである日本漢方の口訣フォーマットで一度考えてみる。

確か補中益気湯の口訣に「異常な手足のだるさ」を指摘されていた方がいたはずや?

あったあった!

津田玄仙爺の教えや・・・
手足の倦怠感・言語や弱々しい・眼力弱し・口中に白沫がある・食の味がなくなる・あたたかいの好む・臍のあたりに動悸・脈は散大

かなりの項目がリンクするので、やはり補中益気湯で決まりやね!

そして補中益気湯を内服する事1時間後・・・・

鈍痛は消失する。。。

ドンピシャやね。。そして夜も補中益気湯を内服しておく。

そうすると、朝はだるくで仕方がなかったのであるが(昨日まではあまり気づいていませんでしたが・・・)今日は6時前にはシャッキリと目が覚めて、温病学のお勉強ができるまでに回復しているじゃないですかーーー!!

そこで私も口訣してみる。。。
「補中益気湯は大和魂を補う剤である・・・」

そんな訳ないか?・・・(苦笑)