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漢方薬で不快な症状のない生活に 漢方薬で不快な症状のない生活に

不快な後鼻漏のへばりつきや張り付きの原因と効果的な漢方薬

2024年04月15日

慢性上咽頭炎や後鼻漏のご相談にのっていると多いのが、のどに後鼻漏がへばりついたり張り付いたりして不快というご相談です。

このようなお悩みの方は当店でもご相談が多いので、日本全国でかなりの数の方がおられると思います。

また耳鼻咽喉科でこのようなお悩みを訴えても、鼻やのどに大きな異常がない方は心療内科への受診を勧めれる方もいるようです。

そのような方でも漢方薬で治るケースは少なくありません。

後鼻漏がへばりついたり張り付く原因

後鼻漏がへばりつく原因は炎症と潤い不足です。

炎症は実熱、潤い不足は陰虚と漢方では呼びます。

実熱はかぜ・インフルエンザ・コロナなどの感染症にかかった後に炎症が残ってしまった状態。

陰虚は老化・体質・炎症が長引いてしまっために粘膜が乾燥してしまった状態。

このように考えてもらうと、わかりやすいと思います。

耳鼻咽喉科で治らない後鼻漏のへばりつきや張り付きも、実熱や潤い不足が原因である場合は漢方薬で治療する事ができます。

ただし、ご自身の実熱と潤い不足の割合や強さによって漢方薬を選ぶ必要があります。

後鼻漏のへばりつきや張り付きに効果のある漢方薬

炎症からおこる実熱には清熱薬といわれる熱の邪気を瀉す作用のある生薬である、石膏・知母・山梔子・栝楼根・竹葉・牡丹皮・黄連・黄芩・黄柏・金銀花・連翹・板藍根などの入った漢方薬を使用します。そして熱の性質や部位または強さによって漢方薬を使いわけます。

清熱薬の入った漢方薬は荊芥連翹湯・荊防敗毒散・小柴胡湯桔梗石膏・柴胡清肝湯・荊芥連翹湯などです。

潤い不足の陰虚には滋陰薬といわれる陰を補う作用のある生薬である、麦門冬・天門冬・地黄・当帰・芍薬・人参・百合などの入った漢方薬を使用します。胃腸の弱さや陰の損傷ぐあいによって漢方薬を使いわけます。

滋陰薬の入った漢方薬は麦門冬湯・竹葉石膏・滋陰降火湯・四物湯・辛夷清肺湯などです。(清熱薬と滋陰薬の両方入っている漢方薬も含まれます。)

注意しなければいけない飲食物

毎日食べている飲食物にも寒熱・潤燥といった薬性があるので注意する必要があります。

後鼻漏のへばりつきや張り付きでお悩みの方が食べると症状が悪化するのは、辛味があって温める性質のある飲食物です。

しょうが・ネギ・にんにく・とうがらし・こしょう・山椒・豆板醤・からし・シナモン・お酒などの辛くて多く摂取すると汗が出るような飲食物はダメです。

辛味でのどの粘膜を刺激するのもありますが、敏感な方や代謝の良い方は汗が出て、のどの潤いまでも奪われて後鼻漏のへばりつきや張り付きが悪化します。

激辛料理好きでよく食べる習慣がある方は止めるだけでも、症状が改善するばあいも事もありますのでやってみる価値はあります。

以上、後鼻漏のへばりつきや張り付きの原因とそれに対応する漢方薬と、食べてはいけない飲食物でした。よろしけれご参考にしてみてください。