2016年06月02日
脾陰虚と胃陰虚について(9)
脾陰虚に対応する参苓白朮散と胃陰虚に対応する麦門冬湯の方剤構成を比べてみます。 ・参苓白朮散人参9g・白朮9g・茯苓9g・炙甘草9g・山薬9g・白扁豆6g・蓮子4.5g・薏苡仁4.5g・砂仁4.5g・桔梗4.5g・麦門冬 […]
2016年06月01日
脾陰虚と胃陰虚について(8)
前回は血証論の「脾陽不足すれば、水穀はもとより化さず、脾陰不足するも、水穀はまた化さざるなり。たとえば釜中に水なくともまた熟さざるなり」の内容の中の脾が何を腐熟させるのか?というところまでいきましたね。 問題は脾は何を腐 […]
2016年05月31日
脾陰虚と胃陰虚について(7)
前回までのブログでは、麦門冬湯の話を少し広げて書きましたね。 どうやら、胃陰虚の原因の一つとして脾胃系統の虚があるみたいです。 また『金匱要略』の条文にあるように、麦門冬湯が効果を発揮する咳にも脾胃系統の虚から生じる津液 […]
2016年05月30日
脾陰虚と胃陰虚について(6)
前回は麦門冬湯の方意のメインは脾胃系統であることまで書きましたね。 さあ、今日も私は自由気ままに発想しながら記載していきます。 もうちょっと麦門冬を記載します。 麦門冬は日本で販売されているエキス製剤の方剤の中にも良く入 […]
2016年05月29日
漢方薬の煎じる水について
今日は「脾陰虚と胃陰虚について・・・」から離れ少し、水の事を記載していと思います。 (だいーぶオカルトな話になりますがね!!ついてこれるかなー?) 現代では漢方薬はエキス剤を使ったり、煎じる場合でも水にこだわる事はそれほ […]
2016年05月28日
脾陰虚と胃陰虚について(5)
もう少し麦門冬湯について記載します。麦門冬湯は「金匱要略・肺痿癰咳嗽上気病脈証治」に出てくる方剤です。その条文を少し拾い出していきます。 「問うて曰く、熱の上焦にあるのは、咳に因って肺痿となる。肺痿の病たる何よりこれを得 […]
2016年05月27日
脾陰虚と胃陰虚について(4)
麦門冬湯《金匱要略》 (中医臨床のための方剤学抜粋〉麦門冬15g・半夏4.5g・人参9g・甘草3g・粳米15g・大棗3g[主治]肺痿(肺陰不足)・咳嗽・激しい咳き込み・痰がきれにく・喉の乾燥刺激感・口乾・舌質ば紅で乾燥・ […]
2016年05月26日
脾陰虚と胃陰虚について(3)
引き続き、脾陰虚と胃陰虚について記載していきます。 胃は「水穀の海」といわれるように、その海の如く、摂取した食物を腐熟させ小腸、大腸で下向きに移動させる。摂取した食物を腐熟(消化)させるのに海のような陰液が必要である。( […]
2016年05月25日
脾陰虚と胃陰虚について(2)
引き続き脾陰虚と胃陰虚についてのブログを書いてきます。 確か、脾陰虚の状態のバリバリの土までいきましたね。 まずは、よく書籍に出てくるい胃陰虚から書いていきます。 「病機と治法」陳潮祖著 抜粋 (ちなみに原本は「中医病机 […]